珪藻土
珪藻土って?
藻類の一種である植物性プランクトンの珪藻の
化石が、海や湖沼に堆積して形成された土です。
顕微鏡で観察すると、細かな孔が無数にある
多孔質な素材であることが解ります。
この細かな無数の孔が、湿気や臭いなどを
吸着する優れた機能の源なのです。
また、珪藻土は耐火性に優れることから、
古くから七輪の原料として親しまれてきた
素材でもあります。
メリット・デメリット
【珪藻土のメリット】
珪藻土の1番のメリットはその高い調湿性能=湿度コントロール機能です。空気中の湿気を吸ったり吐いたりすることで結露を抑えカビやダニの発生を抑制して室内環境を快適に保ち、住まいを守ってくれます。
その他のメリットとして
☆消臭性
室内の生活臭やペット臭を吸着。
☆耐火性
珪藻土は七輪の原料として使われています。
☆断熱性
多孔質なので熱伝導率が低くなり断熱効果が得られます。
☆有害物質の吸着分解効果
ホルムアルデヒドを吸着分解します。空気の質が良くなり気持ちよく暮らせます。
☆塗り壁ならではの味わいや素材感
温かみのあるテイストや心地よさは暮らしに彩を添えてくれるでしょう。
◇ポイント
調湿機能を最大限に活かすには適度な換気も必要です。珪藻土壁が水蒸気を吸い込んだままだと壁の湿度が高い状態になり、それがカビの原因になってしまうこともあります。水蒸気を吐かせるためには適度な換気が必要になります。カビが生えないと聞いていたのに違うじゃないか、とならないように、珪藻土はカビの発生を抑制してくれますが完全に防いでくれるものではありません。珪藻土の持つ機能を上手に活かせるように生活しましょう。
【珪藻土のデメリット】
☆塗り壁なので均一な仕上がりにならないこと。
塗る人によって仕上がりが違うことがあります。
☆ヒビが入ることがあります。
地震で建物が動くことによりヒビ割れをおこすことがあります。またサッシやドアの
開け閉めによる衝撃でもヒビがはいることがあります。
補修する場合はヒビ割れた部分に霧吹きで水を吹きかけてスポンジなどで表面を
なぞって乾燥させれば目立たなくなります。
☆角が欠けることがあります。
生活していると角に何かぶつけてしまってその部分が欠けてしまうこともあります。
補修することは可能ですが、既存の壁が古いと色が合わないことがあります。
☆色ムラがでることがあります。
施工する季節(温度)によって色ムラが出やすくなる時があります。
☆粉がぼろぼろ落ちる場合があります。(製品によります)
☆ビニールクロスに比べて工事価格が高いです。
4倍ほどの価格になります。家全体を塗り壁にするとかなりの価格差が出ますが、
寝室やリビングなど比較的多くの時間を過ごす空間のみに使う方法もあります。
【施工イメージ】
漆喰
漆喰って?
漆喰とは消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした塗り壁材です。
消石灰(水酸化カルシウム)とは、石灰石を焼いて水を加えたもの。
石灰石はサンゴ礁がルーツです。サンゴの群生したサンゴ礁が長い年月をかけて地殻変動などで隆起し、陸地になったものが石灰鉱脈で、こちらから石灰石を採掘します。
この消石灰に糊(のり)やスサを加えて、水で練ったものが漆喰です。
ノリやスサは「つなぎ」として使用されており、主に、繊維質のものが使われる事が多いです。糊成分や繊維質については、時代や地域によって使われるものは異なります。
メリット・デメリット
【漆喰のメリット】
漆喰のメリットは抗菌作用、消臭作用、防カビ作用があること。耐火性が高いこと。調湿性能があること。経年劣化が少ないことなどがあげられます。
☆抗菌作用、消臭作用、防カビ作用
漆喰は強アルカリ性のため、有機物を分解する殺菌効果があります。細菌の生 育、増殖を抑えてカビやダニの発生を抑制します。また、タバコなどの臭いや有害物質を吸着・分解して室内の空気をキレイに保ちます。
☆調湿性能
珪藻土ほどではありませんが調湿性能もあります。部屋の湿度を適度に調節して結露を防止することで、長く建物を守ることができます。
☆耐火性
不燃材料として建築基準法で認められており、万が一火事になっても火が燃え広がりづらい特徴があります。ビニールクロスは化学物質なので燃えると有毒ガスが発生しますが、漆喰はそのような心配がありません。
☆経年劣化が少ない
長時間経過してもほとんど見た目の変化がなく、最初に塗った際のきれいな状態を長く保つことができます。漆喰は消石灰を主原料にしていて静電気をため込まない性質を持っているのでホコリやゴミなどが付着しにくいのも特長です。
また漆喰独自の白い色は自然素材ならではの風合いがありデザイン性にも優れています。
色付きのカラー漆喰もあるので好みに合わせて楽しむこともできます。
【漆喰のデメリット】
☆ヒビが入ることがあります。
下地の状態や施工環境の影響を受けてひび割れが発生することがあります。
地震などで建物が揺れた場合はひびが入りやすくなります。
☆時間と手間がかかるので価格が高くなります。
養生した後、下塗り、仕上げ塗りの工程があります。乾燥させる時間も見なければ
いけませんので工期が長くなり時間と手間がかかる分、工事価格が高くなります。
【施工イメージ】
【健康塗料 友喜のしるし】
化石サンゴを含むコーラルフォッセルが入った安全性の高い塗料です。
高い調湿性能、優れた消臭性、有害物質吸着効果があり空気をキレイして、室内環境を整えます。
下塗りの必要がないので時間と手間をかけずに空気を塗り替えるリフォームができます。
扱いが簡単なのでコテやローラーを使いDIYにチャレンジしてみるのもいいですね。
安全性が高いので手で直接、触ることができます。
友喜のしるしは「マシュマロタッチ」というネーミングもあり、手触りはまさに
マシュマロのような気持ちよさです。
だから直接手で塗ることもできます。壁に手形をつけることもできますね!